今週のバロンドリロンド

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 『バロンドリロンド』はスピリッツ連載中の競馬マンガ。人間の主人公は女性ジョッキーの佐倉真子。サラブレッドの主人公はバロンドリロンド。
馬の意識が台詞になっているタイプのマンガで、マキバオーとかの流れ。うそ。全然そんなんじゃない。どっちだ!?
まずバロンは真子にいろいろ話かけてバロンは話が通じてると思っている。まあ実際に人語を喋っているわけではないので真子には全く伝わっていないのだが。でもバロンは人語を理解してる感じ。このへんの世界観は不思議なんだけどなんか調和してる。バロンの言葉使いが貴族然としていてこれがまた滑稽。言うことを一向に聞かない真子にバロンは憤懣しっぱなし。
 バロンドリロンドは競馬マンガなんだけど、本質はこのふたり(一人と一頭?)の友情物語だ。
このふたりは本当によく壁にぶつかる。真子はそもそも騎乗を干されてた騎手だしバロンなんか外国に売られたりしちゃう。真子が迎えに行くんだけど。で、あてつけに他の馬に乗ったりするんだけど。簡単に再会を喜ぶようなふたりじゃない。
 最終的にふたりは有馬記念に出られることになる。
辛酸を舐めさせられたライバル、オスカーラモーンへの雪辱も果たさなければならない舞台なんだけど、実はそれはおまけ程度の要素で、未熟な者同士が互いを傷つけながらの苦難の果てに辿りついた舞台なんだな。
果たしてレースは始まるが、真子のせいで出遅れてしまう。
先行が得意なバロンにはもう勝ち目が無い展開。
バロンは場群が嫌いだ。なぜなら他の馬が下賤で野蛮で(笑)嫌いだから。だから先行馬としてレースをしてきた。しかし真子は最内へと向かう。
本来ならバロンに最内からの競馬ができるわけがないんだが、真子は隙間を突く騎乗でバロンに場群を突き抜けさせた。
「よき仕事をしたぞ」(バロン)
「…ありがたき言葉」(真子)
こんな言葉のやりとりをするシーンは初めてだが、鳥肌が立った。そもそもふたりが相互理解のもとで言葉を交わすことはなかった。馬と人間だからね。真子がこんな殊勝なことを言うこともなかった。だからこそ第1話からの全てのエピソードがこのふたことだけの会話に集約された。なんたるカタルシス!
次回が最終回。見逃せますまい。

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このページは、マピロが2008年7月18日 19:37に書いたブログ記事です。

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