秋山瑞人の『DRAGONBUSTER』を読了

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 ラノベ読みまくりですよ?
秋山瑞人は『イリヤの空、UFOの夏』が有名ですね。でもオレは『鉄コミュニケイション』の方が好きです。『猫の地球儀』もいい。
で、今回は龍盤七朝シリーズ(となる予定)の『DRAGONBUSTER』です。

 古代中国を舞台にした武侠小説ほのぼの編という趣。いや秋山瑞人氏の作風としては前半でまったりふんわり和みつつこっそり忍び寄るカタストロフの陰。後半は容赦なしのジェノサイド。結末はセカイの終わりと続く世界。セカイ系の教科書みたいな感じなんだけど、『DRAGONBUSTER』もそんな感じですな。
 ちょっと内容の紹介がしづらい話ですねえ。
というのも起承承承みたいな展開でこれといってヤマ場がない...。それでも楽しめたのはなぜだろう。
いや、各章ごとに一応オチはあるんですがね。
大きな物語がゆったりと蠢いている感じ。うーん...。

 主人公は月華(ベルカ)と涼狐(ジャンゴ)のふたり。月華はおてんばな皇女様で屋敷を抜け出しては羽をのばしている。そしてふとしたきっかけで誰にも見られないはずの場所で剣術の演舞をする涼狐(ジャンゴ)を見てしまう。
涼狐(ジャンゴ)は言愚(ゴング)と呼ばれる被差別民族出身で講武所の下男をしている。月華が目撃したのは、物乞いの老婆教えてもらった剣術の演舞だった。涼狐は幼い頃のチャンバラ遊びがずっと続いているとしか思っていないふしがあるが、まさか物乞いの老婆が戦時中に師団を単身で壊滅させた(かもしれない)恐るべき手練れであろうとは思いもよらないこと。その套路は龍をその身に飼い慣らすかのごとき剣訣だ。
月華は涼狐の演舞を見て以来剣術の指南役を雇い入れ自らも木刀をとる。
おてんば皇女様のお遊びとみられるが、入れ替わり立ち替わりやってくる指南役は月華に天稟があることを見抜いていた。
そして武の頂を決める真剣試合「大比武」の挙行は迫る。
はたしてふたりの運命はどのような絡み合ってゆくのか......。

 という感じです。肝心な話はまだなーんにも動いてない。
でも古代中国をベースとした独特な雰囲気や、武術の描写、けれん味はそれだけで読み応えがある。続刊が待ち遠しい。次で結末までいくそうなので楽しみです。

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このページは、マピロが2008年9月11日 19:29に書いたブログ記事です。

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