蟲師が完結

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 アフタヌーンで連載していた『蟲師』が完結、というか最終回を迎えました。作品内容的には完結という括りではなく、またどこかでギンコには会えそうな気がします。ひと区切りという感じ。
 この作品はどういうものなのか文書で人に説明するのは難しい。というか不可能。
なぜならこれは芸術作品だから。
絵と文章の両方を同時に嗅いだときにえもいわれぬ強い匂いを放つ。そういう作品だ。

 それでも、まあそれなりに紹介するならば、たとえばこうなる。
「蟲」という世界に普遍的に存在する生命がある。普通の人間には目にすることができないが、「蟲」の生命の営みは現象として確かに存在する。それらの現象の影響を受けた人間は様々な怪異に見舞われる。「蟲師」とは蟲を扱う医者、研究者といった者たちのことだ。主人公のギンコは「蟲」の影響を受けた人間を救う、あるいは蟲そのものを扱うことを生業としている。『蟲師』はギンコが「蟲」の引き起こした現象の謎を解き明かす物語である。
...うーん。やはり意味がわからん。

 「蟲」が引き起こす怪異といっても、徒に人間に害を及ぼそうとしているわけではない。「蟲」は肉体を持つ前の原初の生命のような、あるいは肉体を必要としないところまで行き着いてしまった手の届かない存在のような、そういう理解を超えた存在だ。だからそれらの営みは人間に恐怖よりは畏怖を抱かせる。

 舞台は古い日本のような世界。登場人物のほとんどは和装で素朴な生活をしているが、近代化がなされていないだけで昔話の体ではない。作者自身も特に設定をしていないようだ。風景はいわゆる日本の田舎といった風情。
ノスタルジックではあるのだが、読後感は濃厚そのものだ。
コミックスのどれか一冊を適当に手に取り、ぱらぱらと捲って気まぐれに手を止めたところを一話だけ読む。
それだけでいい。

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このページは、マピロが2008年9月 1日 18:29に書いたブログ記事です。

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