浦沢直樹の『BILLY BAT』は、同名の劇中劇である「BILLY BAT」というスパイもののマンガをそのまんままるっと第一話とする手法で、第一話だけではマンガ家を主人公とした作品であると気付かない。だから「あれ? ひょっとして浦沢直樹は新境地開拓しようとしてる? すげー!!」とか思ったんですが、浦沢直樹はやはり浦沢直樹でした。
お得意の徐々に見えてくる巨悪の陰謀、それに巻き込まれる主人公という話。多分全てスッキリさせる結末は迎えないでしょう。
つまらなくはない。いや、面白いは面白い。雰囲気が手塚先生の『アドルフに告ぐ』に似てるから好みでもある。
でも、ね......また大長編でさ、連載を読むだけだと人物も事件も何がどう繋がってるのかわかんなくてさ、完結まで読んだはいいけど結局何も残らなかったな、っていう感想に落ち着きそうでなあ。『MONSTER』しかり『20世紀少年』しかり。もう小説でやってくれ。絵がとてつもなくうまいのはわかったから、今後は文章と挿絵でいいよ。それならあるていど読みやすい巻数にまとまるんじゃないのかね。
や、まだ始まったばっかりでネガティブな意見を書くのもどうかとは思うんだけど、どうしても懐疑的になっちゃうんだよね。ああ、『YAWARA!』は面白かったなあ。
『ひまわりっ』のほうは普段からグダグダだけど、アキコが上京してからさらにグダグダだったのが、今週でピリっとした。珍しい。グダグダな感じが面白いのに。
ボケナスの健一はたまに鋭くて致命的なことをつきつけるからなあ。「うどんが黒くて」の台詞が沁みました。来週が気になるねー。
そんな感じです。
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