コミックバーズといえば企業の倒産の影響で過去何度も休刊の憂き目を見てきた雑誌。しかしその都度復活を果たしてきたのです。なかなか売ってる書店が無い上にたびたびの休刊で幻とか都市伝説とか言われてる。そういう雑誌です。
『大東京トイボックス』の前身である『東京トイボックス』は元々モーニングに掲載されていてメジャー誌でこんなニッチな作品が! とか思っていたんですがね。しかし『大東京トイボックス』連載開始当初はよりによってバーズかよ! と思ったもんです。近所にバーズ売ってないんだよ。定期購読とかはさすがになあ...。まあオレは単行本で追いかけることにします。
ああ、作品内容に触れてなかったですね。ひとことでいうとゲーム版の『吼えろペン』です。『燃えよペン』ではなく『吼えろペン』のほうです。
島本和彦を例に出されてもわかる人の方が少ないって? じゃあこの機会に読みましょう。
オタ文化の作り手側の熱さとかイノセントなとことか、好きなことを続けることのたくさんの苦労と少しの喜びを垣間見ることができます。
ゲーム作りってのは遊びなんですよ。全ての工程が遊び(まあ仕事ってものはなんでもそういう側面があるとは思いますが)。企画作りやアイディア出しの楽しさなんてのはほんの入り口で、企画が決まってからのほうが圧倒的に面白い。素案が自分の考案したものだったとしてもそうでなかったとしても。なぜならゲーム開発ってのはチーム作業だから。
複数の人間が開発の根幹から関わるわけで、全員が自分の作品だという認識でやってる。じゃなけりゃああんなに過酷な仕事を誰がやるものか。長いこと開発をやってる人間はやめるにやめられないジャンキーですよ。きっと他人からみたらなぜそんなにつらい仕事を続けるの? っていう業界はいっぱいある。なんでやるのかってそんな質問をすること自体が野暮ってもんです。
そういう意味では『大東京トイボックス』は、オレにとってはだいぶ苦い作品になっちまったんですがね。
太陽の決して抜けない青臭さは鼻につく人がいっぱいいると思う。特にゲーム業界の人はね。妙にそういうとこに厳しいから。本当は好きなくせにな。ツンデレか?
でもねえ、青臭さをわかった上でその言葉を吐ける人の凄さってのもあるんだよ。昇って堕ちてそれでも吐く。オレには吐けん。
とりあえず3巻。
少人数のゲーム開発なんてな細部では各個人が良いと思った仕様をずんどこ盛り込んでこそ爆発する。逆にそういうやり方に慣れすぎるという面もある。だから部下の暴走は全面的に監督しなかった上司の責任です。
格好つけて逃げるな太陽。あんたはゲームのことだけ考えねば!
とりとめがないのでこの辺で。
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