今週の『バクマン』

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 『バクマン』では引き続き凄い新妻エイジの回。
前回の即興ネームは頭の中にも無かっただとお! 新妻エイジ強すぎる。
キャラが勝手に動く、ね。
キャラが勝手に動くというのは、作者の中にキャラクターの人格ができあがっているから起こる現象のことだ。蓄積の無いキャラにそれはあり得ない。
新妻エイジの場合第2話にしてこの現象が!?
というか話はできてなかったけど、頭の中でキャラをバンバン動かしてたんだろうね。それで徐々にこういうときはこういうことを言うこういうときはこう行動するこんなことが好きでこんなことされると怒る、みたいなパターンが徐々に出来あがっていた。
これを無意識にやっていたということか。強い。強すぎる。

 キャラクター作りというのは作家の数だけ方法があると思うんだけど、たとえばオレがなんか物作り的な仕事を生業としていたときに取っていた方法は、とにかく仮でもいいから名前を決めてペラ紙一枚でサクッと読めるショートエピソード、それもなるべく台詞回しだけで作ったものをたくさん書くことだった。相手役が必要になってくるのでそれもなるべく具体的に作る。ふたり同時に作るくらいの勢いで。
オレの場合はそうやってやっとこさ息づき始める。
でも勝手に動くとこまではなかなかいかないな。状況に放り込んだ瞬間にアクションを取らない。
与えられた状況に対して、こうしようと思います、って主張してくるくらいだ。

 勝手に動き出したヤツは逆に制御するのが大変。シナリオが決まってる場合は特に。キャラが勝手に動くせいでプロットが変更になることだってある。周りが合わせるわけだね。
だってそのキャラがしないことってのは絶対にしないんだよ。無理矢理そうさせたらキャラが死ぬ。つまりそのキャラじゃなくなって二度と動かないか、別人格になって精神崩壊するか、多重人格になるか。
頼むからやってくれっていっても首を縦に振ってくれない。
でもそういうわがままなキャラはやっぱり人気出るんだよね。不思議なもので。何でもいうこと聞いてくれる優等生のキャラはパっとしない、もしくはすぐ飽きられる。残念。

 シュージンはどうもプロット構築から入るタイプの作家みたいだから、エイジのこの製作過程を真似ることは難しいだろうね。とすると、王道マンガはキツいということになる。ま、それがわかったとしてもふたりは退かないだろうけど。
でもこれにはジャンプ的な裏技(というか現象)があると思う。
つまり元々王道バトルマンガじゃなかったのが途中から変化するパターンだ。
最近では『家庭教師ヒットマンREBORN!』あたりがそうかな。
要するに、キャラが勝手に動くくらいに作品が練りこまれるのを見計らって、急展開させる手法だ。
もちろん賛否両論喧々諤々。急展開前後(19巻あたり?)のレビューとか見ると面白い。でも古いファンを振り切って新しいファンを獲得しなければならない大バクチなんだけどね。しかし当たればでっかい。何しろジャンプの王道だ。

 あとは、久々に小豆が登場。
頑張ってるなあ。現実にはまずいないタイプだけど、そこが良い。
高校1年生じゃ仕方ないけど、容姿だろうが歌唱力だろうが声優として武器になるものはなんでも使わないとね。人気を得るためにはイベントにだって出るんだから。演じられるキャラの幅も広がるしね。商業的にも歌える人ならそれを軸にした商品展開もできる。見栄えがよければ単独でも客を呼べる。こんなに便利な駒はないわけで。まさに芸は身を助ける。
演技力だけで勝負したいなら...外画吹き替えとかで磨く方向だよね。それだって最近は芸人とか舞台俳優とか、声の本職じゃない人たちとも戦っていかなきゃならなくなってるから、そもそも実践修行の場が少ないかもね。あとは演出家が持ってる劇団の芝居に出させてもらうとか......。これはいろんなパターンの茨が待ってる険しい道だと思うけど。
ある意味小豆の今後のことの方が気になってきた展開でございました。

そんな感じです。

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このページは、マピロが2008年12月22日 16:12に書いたブログ記事です。

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