『日本沈没』最終回

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『日本沈没』を大人買い

 さて、『日本沈没』が無事最終回を迎えました。
ぴったり3年間の連載で全130話。一色登希彦さんお疲れ様でした。最後まで楽しめました。
 「明日の愛」(テレビドラマ版『日本沈没』の主題歌)をここで持ってくるあたり、こみ上げるものがありました。
オフィシャルウェブサイトでは描ききり下手と言ってますが、最終話としてのカタルシスは十分伝わります。単行本では「間」について加筆修正したいとのこと。それもまた楽しみです。今週号のスピリッツはそれまではとっておかなくては。

 話の流れとしては、完璧にSFとなりました。元よりSFだと思うけどね。
日本沈没の後に控える世界沈没。そして「最後の物質的人類」というキーワード。うん、クラークっぽいね。判りやすさが至上の(市場の?)価値である現代においてこれほどの投げっぱなし最終回が読めるとは。読み続けてホントによかった。
 災害の恐ろしさとそれに相対したときの無力、デビルマン的な人間の本性、自然災害に立ち向かう数々の計略、民族性の剥奪、そして大地の喪失、その全ては「人類」の化けの皮を一枚ずつはがしていく作業だったのだとわかる。マズローの言うところの欲求段階が上段からひとつずつ壊されていく過程だった。
では最後に明かされた物質にあらざる人類とはなんだろう。それは欲求という人類の業からの開放か、それとも個の喪失か。では、愛とは?
最終巻が出たら最初から読み返したいと思う。
『日本沈没』の名を冠する過去の作品の全てを読んだわけではないけれど、今読むべきは間違いなく一色登希彦の『日本沈没』だろう。

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このページは、マピロが2008年12月25日 12:25に書いたブログ記事です。

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