これまで読者が見ていたのは金未来杯だったわけだけど、世間はもっと広いということで受賞者以外にも当然連載の候補はいるわけです。
こういうのを見せるあたりがバクマンのいいところ。
たとえばドラクエで自分たちのパーティーが他の勇者パーティーに先を越されることはないわけだけど、世界観的には他にも活躍してるパーティーがいるのが普通。自分たちが特別な血筋という設定だったとしても、ぐずぐず経験値稼ぎしている間に無名の勇者が先に魔王を倒しちゃったとか。そういうのがありなんだなあ。
シュージンとサイコーのコンビは主人公で、関わった人たちはライバルで、じゃあそれ以外は主人公に出会わなかったから連載フラグ無しかっていうとそうじゃない。
お前がしている努力は他の人もしている。そんなことは当たり前のことだからわざわざ言わない見せないだけなんだよと。
サイコーとシュージンが主人公として特別な点があるとするなら「自分はこんなに頑張ったんだから」とは絶対に言わないこと。言ったとしたらそれを恥じること。亜豆もそう。なぜならその言葉の後に続くのは「認めて欲しい」という他人任せの甘えだから。それを言っていいのは脇役か観客だけだからね。
オレは観客だから言う。あんだけ盛り上げたんだから連載にしてやって欲しい。だって週間連載編が楽しみすぎるじゃないかw
ドラゴンフライはQBがタックルを受けまくるというチームにとって諸刃の刃以上に危険な作戦で、そのリスクはヒル魔が被るんだろうなと思っていたら阿含がターゲットに。
試合を楽しみ始めた阿含がMrドンにタックルされかけたとき、ヤツらしからぬモノローグが入る。
自分に起こるであろう破壊の力を神速のインパルスで分析する。そしてまるでキッドの諦観にも似た諦め。だがしかしその窮地を救いに走っていたのは、阿含自身が鈍重なデブとバカにし続け自分を助けるはずはないと思っていた栗田だった。
個人能力に固執し続けた阿含の価値観が変わる。パラダイムシフト。
ヒル魔が声をかける。
「ないもんねだりしてるほどヒマじゃねえ あるもんで最強の闘い方探ってくんだよ 一生な」
一生な、とは一般論だろうか、それとも何かふたりにしかわからない過去があるのだろうか。
まだまだドラマが隠されてそうで目が離せない。
そんな感じでーす。
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